自己改造の力となる能力

1) 第六意識の性質
(a) 私たちが認識するあらゆる対象を縁ずる<広縁の意識>である。
(b) 善・悪・無記のいずれにも働く。
(c) ものの真相を観る。
(d) 阿頼耶識と末那識という<こころ>を所絵(依り所)とし、そこを基盤として働いている。
2) 第六意識をより深くせよ
(a) ものを観る主体<観の体>は、内観のことである。
(b) <聞〔もん〕・思〔し〕・修〔しゅ〕の三慧>とは、聞、思、修によって得られた智慧のこと。
(i) <聞>は、仏法を聞くこと。
(ii) <思>は、聞いたことを自分にふり当てて省察すること。
(iii) <修>は、実行すること。
(c) 三慧によって、より深く意識を練ることができる。
3) 人生逃げ腰であってはならない
(a) 第六意識は、対象を造り変えたり、外から入る情報を跳ね返したりする働きがある。
(b) 自分自身を内観し、深く反省するのも意識で行う。
(c) 内観で不完全な自分を自覚することで、造り変えることができる。
(d) 自分を<所観>(客体視)し、再創造することで、<能観>(主体)も変化してくる。これが第六意識の自己改造である。
(e) 第六意識が自分を変えようとしない限り、変わらない。
(f) 第六意識は醜聞をうみ、妄想を描かせ、文化を創造し、環境をも克服していく。
(g) 五倶の意識、不倶の意識ともに練磨していくことが大切。
(h) 第六意識の修行が、<我>を増長するものではいけない。

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