我慢(がまん)

自分の存在に固執するために、相手を非難し侮ることです。

自分以外のものを対象として比べ、自分自身を確かめようとするものです。

これも我(が)に囚われている、末那識(まなしき)という我執(がしつ)の心であり、今現在の自分の姿を見ることをせず、他と比べて自分を確認しようとし、真の自分を知らないことになります。
このように、「我慢」は、自分に執着することから起こる慢心を意味しています。
そのような状態はいうなれば、我を張っている状態です。例えば痛くても、それをぐっとこらえて外に表さないことは、不正直で有り、外に対して痛くないという優越を偽って、我を張ります。
そのように、強情な態度は人に弱みを見せまいと耐え忍ぶ姿に見えます。
それで最近は、堪え忍ぶことを我慢といわれるようになったものでありますが、このような堪え忍ぶことは我慢という煩悩です。
痛みに耐えることと、痛みを我慢することは違うということです。

四煩悩として、我癡、我見、我慢、我愛があります。

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